アメフト部の廃部方針を表明していた日大は6日19時に2時間にわたり部員に対して初となる廃部方針の説明会を開きました。
廃部となれば部員達の人生に大きく影響する話であります。
それにも関わらず「学生ファースト」を掲げているトップの林真理子理事長が参加しなかったことに疑問の声があがっています。
部員への説明会は「質問完全スルー」な不誠実な内容
説明会には大学側は澤田康広副学長や益子俊志スポーツ科学部長、アメフト部の中村敏英監督の3名が出席。
これまで表立ってマスコミ対応していた林真理子理事長自身は部員への説明会には参加していなかったようです。
説明会に参加した部員によると、保護者はオンライン参加のみに制限、部員たちの質問には一切答えずにスルーするなど、大学側の対応が不誠実だったことが明らかになっています。
そもそも大学側は部員達に対する説明会も当初オンラインでの開催を予定していたようで、これに部員が猛反発したことにより対面説明会になった経緯もあったようです。
何よりも、これまで表立ってメディア対応もしていた林真理子理事長が当事者への説明会に不参加だったことは、部員はじめ関係者に対して「不誠実」であったと言えます。
林真理子理事長の説明会不参加に疑問の声
現役部員にとっては今後の人生に影響するかもしれないほどの岐路に立たされている状況と言えるかと思います。
そんな部員に対しての対面説明会であれば、理事長自身が直接参加するのは普通の組織であれば当然のことと言えます。
にも拘わらず事務方トップである林真理子理事長が部員に対する説明会に不参加だったことに、疑問に思う声がSNS・ネット等でも上がりはじめています。
問われる林真理子理事長のガバナンス能力
林理事長は2022年の理事長就任時に「学生ファースト」の実現に向けて尽力する旨を宣言していました。
このたび、日本大学理事長に就任いたしました、林真理子です。令和元年に創立130周年を迎えた日本大学は、歴史と伝統を有する国内最大級の総合大学であり、また、私の母校でもあります。
日大公式HP 理事長メッセージより
これから日本大学理事長として法人運営に携わるに当たり、私は、学生・生徒の幸せや願いをかなえることが最も重要であると考えています。酒井学長とともに、「学生ファースト」の実現に向けて力を尽くすことを約束します。
そのためにはまず、たび重なる不祥事により失墜した本法人の信頼を回復することが急務です。第三者委員会の調査結果や日本大学再生会議からの答申を真摯に受け止めるとともに、新体制においても、法人の体質や風土の改善に努めます。
また同時に、様々な新しい施策に挑戦したい思いもあります。例えば、学生・生徒や教職員を含む若い世代の意見を吸い上げるための仕組みづくりや、応援の気持ちを寄せてくださる卒業生の力をお借りした取り組みなどです。
私自身がこれまでに培ってきた人脈や人間力を最大限活用しながら、学生・生徒や教職員と力を合わせて、新しい日本大学をつくってまいります。
それにも関わらず今回の部員への直接の説明会に不参加だったことは「学生ファースト」とは言えませんね。
林真理子理事長のこれまでの経歴を見ると、組織運営に携わった経歴のない”文学作家”であり、ガバナンスに関わる機会が恐らくなかった可能性があります。
今回のトップ不参加は組織のガバナンス体制を疑わざるをえない事案と言っても過言ではありません。
今後「日大の組織改革が本当に務まるのか?」という声も上がってきそうです。
どのような結論であれ、その過程においては「学生ファースト」で日大改革が進展することを切に望みます。
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