12月2日J2の東京ヴェルディがJ1昇格プレーオフ(PO)決勝戦が行われ、清水エスパルスと1-1で引き分け、年間順位上位のため16年ぶりのJ1復帰が決まりました。
「東京ヴェルディ」はJリーグ発足時には「ヴェルディ川崎」として三浦知良、ラモス瑠偉、武田修宏、北澤豪などのスター選手が所属していた名門チームで、Jリーグ発足時のオリジナル10の一つです。
現在は「東京ヴェルディ1964」に正式名称が変わっていますが、どんなチームなのかを簡単に紹介していきます。
名門ヴェルディ 栄光と挫折の歴史
1969年、「プロを目指す日本初のクラブチーム」として前身の読売クラブが誕生。ラモス瑠偉氏らブラジルからの加入選手によりプロ意識を注入され、80年代から90年代にかけて黄金時代を築きました。
93年にJリーグが開幕すると、93、94年とリーグ連覇。三浦知良、柱谷哲二、北澤豪、武田修宏らチームの主力は日本代表の中軸も担い、日本サッカーをけん引する存在となりました。
しかし00年代に入るとその栄華に陰りが見え始め、04年度には天皇杯を制覇したものの、二度目のJ2降格となった09年ごろにはクラブ消滅の危機も経験。
トップチームが難しい状況に置かれる中、もとより充実していたアカデミー組織で鍛えられた多くの選手がチームを支える形になる。
その後、経営体制も変わり(運営会社は「東京ヴェルディ株式会社」、ゼビオホールディングスの連結子会社)、16年ぶりのJ1昇格が実現しました。
ヴェルディのホームタウンってどこ?
ホームタウンは「東京都全体」?
公式HPでは『東京ヴェルディは、東京都全体をホームタウンとしています』となっています。
出資協定、連携協定を締結している市区をはじめ、東京都内の皆様と様々な活動を実施しています。
引用元:公式HP
東京ヴェルディは、地域の方々とともに歩み、ともに喜びを感じられるような街づくりを目指していきます。
「東京都全体」がホームタウン、というのもアバウトすぎる感じですよね。。。実際の活動拠点はどこなのでしょうか?
実際の活動拠点・所在地は東京都稲城市
「東京都全体がホームタウン」は名目上の表現であると言えます。
実際のクラブ所在地・運営会社の所在地や練習場は東京都稲城市(いなぎし)が実質的な活動拠点となっているようです。
運営会社・クラブチームの所在地は地図を見ると、よみうりランドの中にあることがわかります。
ホームスタジアム
ホームスタジアムは「味の素スタジアム」であり、J1ではFC東京と東京ヴェルディの2クラブのホームスタジアムとなります。
その他(マスコットキャラ、関連施設)
マスコットキャラクター
Jリーグ発足時からメインマスコットである『ヴェルディ君』は2020年12月にメインマスコットを勇退し(名誉マスコット就任)、新たに『リヴェルン』がメインマスコットに就任しています。
その他(関連施設・設備)
稲城長峰ヴェルディフィールド
主にヴェルディのジュニア・ユース世代が使用するグラウンドで、一般開放もされており、フットサル・サッカーができます。
ヴェルディやベレーザのトップチームが自治体とのコミュニティ活動・交流会を行う会場としても使用されるようです。
稲城駅の駅メロディは東京ベルディのテーマ曲
京王相模原線の稲城駅では、列車接近メロディに「東京ヴェルディのテーマ曲」が採用されています。
稲城市のポスト(一部)はヴェルディカラー(緑色)
京王相模原線稲城駅南口広場に設置されている郵便ポストがヴェルディカラーである緑色にラッピングされています。
東京を『緑』に染め、地域住民・サポーターにヴェルディを身近に感じられる機会を増やすことを目的とした『Paint Tokyo Green』活動の一環のようです。
まとめ 今後の期待
ヴェルディの16年ぶりのJ1復帰で90年代頭のサッカーブームのあの頃を懐かしく感じたり、古参復帰を喜ぶサッカーファンも多いかと思います。
厳しい戦いを勝ち抜いて勝ち取ったJ1復帰なので、また名門ヴェルディが輝くのを期待したいですね。
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